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受賞報告(石川研究室 熊井俊介さん)

下記の通り、情報電気電子システム工学プログラム(情報工学科出身)の熊井俊介さんが受賞されましたのでお知らせいたします。受賞おめでとうございます。 

受賞者:石川研究室 熊井俊介

学会名:JSKE23回日本感性工学会大会

受賞名:優秀発表賞

受賞年月日:2021910

 ●受賞研究内容

 先行研究において、布地を光が透過している画像(視感情報)が、布地の薄さ・厚さの触感情報の質感を補うとされ、その透過光画像を撮影する布地画像撮影システムというものを研究開発した。また、布地を透過した光の輝度と布地の薄さ・厚さ評価との関係を分析し、実際に輝度を測定せずとも布地の薄さ・厚さ評価を推定できる輝度-評価値近似特性(近似曲線)を明らかにした。しかし、先行研究には輝度範囲が狭いこと、布地種類が繊維の素材、織り編み構造、糸の太さの観点において限定的であることが課題であった。

 そこで本研究では、糸の素材、織り編み構造、糸の太さがそれぞれ異なる多様な布地に対して、広い輝度範囲で布地画像撮影システムの有用性と、分析方法の妥当性を検討することを目的とした。

 その結果、布地種類について網羅的な布地39種類に対して広い輝度範囲で本撮影システムの有用性と近似曲線を算出する分析方法の妥当性を検証できた。また、近似曲線の係数と物理特性の関係を二つの考え方により分析した。透過光の測定輝度値と評価値での近似特性分析する考え方では、人は布地種類によらず同じように輝度から布地の薄さ・厚さ評価を判断していると考察し、ある範囲内において係数を1つに決められる可能性を示した。そして照明の設定輝度値と評価値での近似特性分析する考え方では、透過率、物理的な厚みT0、含気率、カバーファクターを測定すれば、布地ごとに近似曲線をおおよそ再現できる可能性があると示唆された。 

●受賞にあたってひとこと

 この度は、第23回日本感性工学会大会において優秀発表賞を受賞することができ、大変光栄に思います。この賞を受賞することができたのは、日頃から厚いご指導をしてくださいました石川智治先生をはじめとする先生方、また、実験に協力していただいた方々のおかげだと考えております。心より感謝申し上げます。今後も研究の発展に貢献できるよう、日々精進していきたいと思います。