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受賞報告(石川研究室 中島拓海さん)

下記の通り、情報電気電子システム工学プログラム(情報工学科出身)

石川研究室 中島拓海さんが受賞されましたのでお知らせいたします。

受賞おめでとうございます。

受賞者:石川研究室 中島拓海さん

学会名:第22回日本感性工学会大会(JSKE)

受賞名:優秀発表賞

受賞年月日:令和2年9月14日

・受賞発表内容

布地の質感認知に関わる物理特性を、心理物理学的手法やそれに類似

した方法で探究することは、ヒトの布地質感認知メカニズムを解明す

る上で重要となる。

また、布地の質感評価実験では、提示する布地の力学特性などの物理

特徴を明確にして、質感評価と特性の直接的な関係を分析する方法が

取られる。この際、実験環境の状況などが評価に影響を及ぼす可能性

がある。

しかし、実験環境の制約などから制御困難な条件が存在する場合があ

る。

そこで本研究では、布地と手の温度やその温度差が、布地の温かさ・

さ評価に及ぼす影響について、布地知識が異なる被験者群間で、

どの程度異なるのかについて検討することを目的とした。

結果として、被服系は工学系よりも「温かい」と「涼しい」の評価を

有意に価していることが明らかになった。

このことから各温度と評価値の関係性を分析した結果、布地温度と評

価値の関係性から、布地温度高くなることで、評価値、特に涼しいの

評価に影響を及ぼしている可能性が示唆され、温かいの評価に関して

は、布地知識があることによって、ある程度補正がかかった可能性が

あるのではないかと考察した。

手の温度と評価値の関係性から、評価値と手の温度には、あまり関係

性がないことが明らかになり、手の温度は、評価に影響を及ぼさない

ことが推測された。

手と布地の温度差と評価値の関係性から、評価値と手と布地の温度差

には、あまり関係性がないことが明らかになり、手と布地の温度差は

被服系、工学系共に同じくらいになることから、実験環境が異なる場

合でも、布地と手の温度差は同じくらいになることが考察された。

また今回の実験では、布地は常温で保管したことから、実験環境の差

が布地温度に影響を及ぼし、評価への影響へとつながった可能性があ

るのではないかと考察する。

・受賞にあたって一言

この度は、第22回日本感性工学会大会にて優秀発表賞をいただき、大

変光栄に思います。この賞を受賞することができたのは、ご指導ご鞭

撻をいただいた石川智治先生、阿山みよし先生、文化学園大学の柳田

佳子先生、矢中睦美先生、ものつくり大学の三井実先生、また、実験

にご協力いただいた方々のおかげだと考えております。今後も研究に

勤勉に励んでいきたいと思います。