受賞報告(渡辺・伊藤・藤井・羽多野研究室 横森 崇宏さん)
下記の通り渡辺・伊藤・藤井・羽多野研究室 横森 崇宏さんが受賞されましたのでお知らせいたします.受賞おめでとうございます.
受賞者:横森 崇宏 (ヨコモリ タカヒロ)工学研究科 情報システム科学専攻 1年
学会等大会名称:電子情報通信学会高度交通システム研究会
受賞名: 若手研究者奨励賞
受賞対象:「ARIB STD-T109に基づいた車車間通信のためのアクセス制御方式の効率化に関する一検討」
受賞年月日:平成27年12月17日
・受賞論文(研究)内容
2012年に電波産業会によりARIB STD T-109としてITS無線通信システムの標準規格が策定され,車車間通信のアクセス制御方式としてCSMA/CAが採用された.
CSMA/CAでは乱数により定められる待ち時間だけ待機後,フレーム送信を行うことでフレーム衝突の発生を低減できるが,この待ち時間は本質的 に伝送効率の低下を引き起こす.
本稿では,ITS通信特有のフレーム生起の周期性に着目し,フレーム送信順序を自律分散的に制御する手法について提案する.
提案手法はARIB STD-T109に僅かな修正を行うことで運用可能で,提案手法を具備しない移動局との混在環境においても適切に動作する.
数値計算シミュレーションを用いて,提案手法の性能が従来手法であるARIB STD-T109に準拠した手法のそれを常に上回ることを示す.
・受賞にあたって一言
このたびの研究発表に対して,このような賞をいただき,大変うれしく思います.日頃からご指導いただきました藤井先生,渡辺先生,伊藤先生,羽多野先生に対して感謝の意を表したいと思います.今後もより良い研究成果が出せるよう,日々の研究に尽力していきたいと思います.