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受賞報告(渡辺・藤井・羽多野研 小河原 亮さん)

下記の通り渡辺・藤井・羽多野研 小河原さんが受賞されましたので
お知らせいたします.
受賞おめでとうございます.


受賞者:小河原 亮 (情報システム科学専攻修士2年)
学会名:電子情報通信学会ワイドバンドシステム研究会
受賞名:電子情報通信学会ワイドバンドシステム研究会 学生奨励賞
受賞年月日:2013年12月3日
受賞対象:「GPS測位とセンサによる移動推定を組み合わせた位置推定
システムに関する一検討」

   
【受賞論文(研究)内容】
近年,様々な場所において携帯端末における無線ネットワーク接続が可
能となり,携帯端末向けの様々なサービスが提供されている.
そのサービスの一つとして位置情報を用いたものがあり,その実現のた
めには,移動する携帯端末上において位置を正確に推定する必要がある.
現在,GPSを用いた絶対位置推定が主流であるが,周囲に建築物が存在
するような屋外では推定位置に大きな誤差を発生する可能性があり,地
下街などの屋内ではGPS衛星が観測できずに位置推定自体が行えない可
能性がある.
移動体を対象とした位置推定を目的とした時,GPSの受信環境が時々
刻々と変化することが考えられ,GPSの受信環境の変化に頑強な位置推
定が必要である.
一方で,GPSのように周囲の環境に依存せず,相対的な移動をセンサに
より測定することで,位置を追随するデッドレコニング技術がある.
最近のスマートフォンに代表される携帯端末でも,デッドレコニングに
利用可能なセンサの搭載され,移動体の移動を追随できると考えられる.
本稿では,携帯端末において,GPSによって得られた絶対位置情報だけ
でなく,センサによって得られた相対移動情報を組み合わせた位置推定
システムを提案する.
GPSによる絶対位置推定情報とセンサによる相対移動推定情報をカルマ
ンフィルタによって組み合わせ,より高精度な位置推定の実現を目指す.
また,絶対位置推定精度をGPS衛星の観測情報と関連付け,カルマン
フィルタのパラメタ設定に活用する手法について提案する.
本提案システムを携帯端末上で実装し,フィールド実験を通じて,提案
手法の有効性を示す.