受賞報告

・研究奨励賞
  「布地ドレープの画像・映像評価時の視線推移に関する研究」

・受賞報告 安部洋介さん

 下記の通り、石川研究室の安部洋介さんが受賞されましたので、お知らせいたします。
  受賞者:安部 洋介(アベ ヨウスケ)     
      平成31年3月修了生
  受賞名:研究奨励賞
  学会名:映像情報メディア学会メディア工学研究会 学生研究発表会
  発表題目:布地ドレープの画像・映像評価時の視線推移に関する研究
  受賞年月日:平成 3129

・受賞論文内容

 本研究では、円柱棒に被せて生成される布地ドレープを、円柱棒の回転により揺動させた映像を製作し、それらの映像を布地の"柔らかい・硬い"について視覚的に評価する際の視線推移を計測分析した。 実験の結果、全体を通してすべての布地において中心付近のエリアに視線が集まりやすい傾向が見て取れた。また、静止画と映像の結果を比較することで、どのように評価をする際の視線推移が異なるのかを調査したところ、映像の場合でも中心に視線が集まりやすい傾向があり、 静止画の場合と同様の傾向を示した。静止画といくつかの回転パターンを比較したところ、若干の差異が認められた。様々な検討を重ねた結果、人間の視野系に起因するものだと推測され、中心視と周辺視の用いられ方によるものだという可能性が浮上した。

・受賞にあたって一言

  今回、「映像メディア学会メディア工学研究会」において研究奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思います。 質感認知において視線の推移を計測分析するということは、私にとっても新しい取り組みでありましたので、一定の成果を得ることができて安堵しております。日ごろから厚いご指導を賜りました石川先生ならびにご協力いただいた方々に深く感謝を申し上げます。 今後も、この研究が更なる発展を遂げていくことを心から願っております。